高尾山の北面にある蛇瀧水行道場。寒そうな白装束ですが、きりっと身を引き締めて、これは社員研修かもしれません。どんなに観光客が増えても、やはり高尾山は東京の霊峰です。
京王バス: 高尾駅 → 蛇滝口(小仏行き)
地理院地図: 高尾山
高尾山の天気: 八王子市 , 高尾山
レポ: 蛇滝口から真夏の高尾山へ
3月22日の振り替え休日、午後の時間を使って、高尾山に行ってきました。高尾駅の改札を出ると、ちょうど小仏行きのバスが入ってきたので、これに乗って蛇滝口で下車。降りたのは私一人でした。春の空気がいっぱいの里山。その歓迎を独り占めにします。
このコースから高尾山に登るのは初めてなので、何に出会うか楽しみです。時計はすでに12時半を回ったところ。下山してくる人たちに出会い、「こんにちは」と声を掛け合います。木陰には真っ白なニリンソウの花。ほどなく「高尾山蛇瀧水行道場入り口」と刻まれた石柱に至ります。道端の石のお地蔵様(だと思う)に生き生きした花が供えられています。
水行道場では、若い男性のグループが修行に来ていました。丈が膝までしかない、とても涼しげな白装束です。背筋のあまりきりっとしない姿は、会社の社内研修なのかも知れません。登山路は道場には入らず、その脇を登って行きます。
ケーブルカーの音が聞こえて来ると、ほどなく浄心門に至ります。ここまで蛇滝口コースで、ここからはメインコースの1号路です。少しコースを脇に逸れ、林野庁殉職者慰霊碑の広場でお昼にしました。お彼岸とあって、慰霊碑の前で花を奉げる人々がいます。
参道には「お杉苗の御奉納について」と書かれた立て札があり、奉納杉苗○○本と墨で書かれた芳名札が延々と並んでいます。この浄財が高尾山の保全に貢献しているのですが、それにしてもすごい数の奉納者です。杉苗1本が何円に相当するのかな、と詰まらないことを考えました。
休日とあって、山頂まで多くの人々でいっぱいでした。中国語や韓国語もけっこう大きな声で飛び交っています。高尾山は、日本の山として、富士山に次いで有名なのかも知れません。
下山には稲荷山コースを取りました。午後3時にケーブル駅に着くと、これから上る人々がまだかなりいるようでした。正味わずか2時間半の短いハイキングでしたが、心身の充実感は、いつ何度来ても得られます。次はどんなコースにしようかな、と山の余韻を楽しみながら家路に着きました。
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