大月市には、雁ヶ腹摺山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、笹子雁ヶ腹摺山という「雁ヶ腹摺山三兄弟」があります。その中で、最も手軽に登れるのが、この笹子雁ヶ腹摺山です。
笹子雁ヶ腹摺山は、隣の滝子山と併せて、大月市の「秀麗富嶽十二景(四番)」に選ばれています。
地理院地図: 笹子雁ヶ腹摺山
笹子雁ヶ腹摺山の天気: 大月市 , 甲州市 , 笹子駅
鶴ヶ鳥屋山より望む、笹子雁ヶ腹摺山
レポ: 笹子雁ヶ腹摺山・お坊山
好天の少ない今年の春ですが、4月24日、晴れの天気予報を見て笹子雁ヶ腹摺山に行ってきました。カメラを首にかけ、ひとりだけの気ままな山行です。7時33分、JR中央本線の笹子駅下車。ここから新田(しんでん)まで国道20号に沿って歩きます。連日の雨で里の桜は既にあらかた散っていました。新中橋バス停を過ぎたところで登山道に入り、尾根を登ります。入り口に、この付近クマ出没注意と書かれていました。
登り始めると、それまで曇っていた空から日が差してきました。杉の葉の先にぶら下がった丸い露が、朝日を受けてクリスマスツリーの飾り玉のように赤、白、緑にキラキラ輝いています。木々の柔らかげな新芽もふくらんでいます。ツツジもピンクのつぼみが、モクレンの花のように上向きに立っています。
10時15分、ややあっけなく山頂に到着。少しだけ期待していた富士山は、ガスがかかり、中腹あたりが見えるだけ。南アルプスもほんの姿を見せたのはほんの一瞬だけでした。山頂で昼食を取っていたら笹子峠側から若いカップルが登ってきました。この日、山で出会ったのは、この二人と単独行の男性と、計三人だけ。土曜日でしたがとても静かな山でした。
笹子峠からは林道です。大きな大きな「矢立の杉」を見物しましたが、人は誰もいませんでした。「明治天皇野立ての碑」前にベンチがあり、お茶を飲んでいたら、旧甲州街道を歩き続けていると言う中年の婦人が登ってきました。旧笹子隧道を通って、勝沼の先まで行くとのこと。山中の一人旅、暗くならないうちに目的地に着いて欲しいものです。
午後2時10分、笹子駅帰着。八王子まで電車内でぐっすり眠り、早めに帰宅しました。
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