石老山の隣峰、高塚山(東尾根から) 山はいいなあ  >  中央沿線  >  高塚山(東尾根)

石老山の隣峰、高塚山(東尾根から)

青山付近より、南高尾山稜を望む

青山付近より、南高尾山稜を望む

高塚山は石老山の南西にあり、石老山と連峰を成しています。独自の登山路を持っていないので、普通は石老山から往復することになります。

高塚山東尾根には、アプローチ部分も含め、道標がありません。慎重なルートファインディングが求められます。

バス停 神奈中バス: 橋本駅 → 三ケ木 登山口
バス停 神奈中バス: 相模湖公園前 ← プレジャーフォレスト前 登山口

地図 地理院地図: 高塚山

天気 高塚山の天気: 相模原市緑区 , 相模湖 , 三ケ木 , 石老山

案内 南高尾山稜より望む、高塚山と石老山


コース & タイム 橋本駅 バス停 7:44 == 8:32 三ケ木バスターミナル 8:33 --- 8:58 青山水源事務所 8:58 --- 9:50 小野橋 9:50 --- 11:02 高塚山 11:14 --- 11:57 石老山 12:16 --- 13:04 大明神展望台 13:10 --- 14:15 プレジャーフォレスト前バス停 バス停 14:24 == 14:31 相模湖公園
※歩行時間には道草と写真撮影の時間が含まれています。
高塚山、石老山 たかつかやま:標高 675.5m せきろうざん:標高 702m 単独 2016年12月19日 全5時間42分
満足度:❀❀❀  ホネオレ度:❢❢

12月19日(月)、高塚山と石老山を歩いてきました。まず先に高塚山に登る、変則的なルートです。高塚山東尾根では、尾根に乗るまで細かい棘のある灌木に悩まされました。高塚山から石老山にかけては、緩やかなアップダウンの快適な稜線漫歩。富士山、白峰三山、丹沢山塊ほかの山々をきれいに望めました。

段落見出し三ケ木バスターミナルからアプローチ

国道413号の青山付近を走りながら、石老山を望もうとすると、その手前の高塚山が大きく目に入ります。この高塚山に直接登るには、どんなルートがあるのだろうか、と考えていたら、毘古麿呂さんが作成した「悠歩悠遊」というウェブサイトの「高塚山」という記事が目に留まりました。ガイドブックにも優る丁寧な記述で、ルート図もあります。これを参考にして、展望の期待できそうな冬場れの日に登って見ることにしました。

三ケ木行きのバスは、津久井高校の生徒たちを次々と乗せて行きました。終点三ケ木に到着すると、国道412号と413号の共通区間を、青山方面に進みます。右の畑地の彼方に、すっくと立つ権現山の姿が印象的。「ほう!」と見直しました。童人夢農場の看板から右手のわき道に入り、聖徳太子塔を左に見ながら、道なりに時計方向に旋回して行きます。少し広い車道と合流し、その道を旧水道沈殿池の方向へ緩く下って行くと、前方に目指す高塚山と石老山を望めました。

車道をどんどん下って行くと、横浜市水道局の青山水源事務所の門に行き当たりました。右に折り返し、今は遺構となった旧沈殿池に沿って、下り道が続いています。この国登録文化財に好奇心をそそられながらテクテク歩き、大きなヒマラヤ杉が二本立つ角で道なりに左折すると、右手に「城山隧道」なる遺構が見えました。「道志川の水を横浜まで送るため、大正3年(1914年)に設けられた管路ずい道で、当時わが国では2番目に長いトンネルでした。」と書かれています。

段落見出し小野橋を目指し、さらにテクテク

旧沈殿池の裏門のような出入り口から北に折れ、300mほど行くと、道志川の右岸に出ます。堤に上がると、上流側にコンクリート造りの弁天橋があり、その彼方に高塚山も望めました。この弁天橋まで来れば、もう道に迷う心配はありません。詳しい道案内を書いてくれた「悠歩悠遊」の作者の方に感謝です。弁天橋からは、上流側にも下流側にも好展望がありますので、少しゆっくりして行きましょう。

弁天橋から続く車道は、曲がりくねりながら集落を上って行きます。途中、南高尾山稜をよく望める場所では、思わず足を止めて山間の田園風景に見入りました。その後も、横道や脇道に入らず、車道をひたすら忠実にたどると、廿三夜石を左に見て、馬頭観世音の祠に行き当たります。ここで右に折れる車道と別れ、左手のアスファルト道に進みました。これが林道小野線です。

小さな車両ゲートの脇を抜け、さらに先で大きな車両ゲートを通過します。ここから5分ほど林道を登って行くと御飯場橋で、その7分後、次の小野橋に到着しました。ここまで林道は1本道で、間違えようはありません。小野橋のすぐ手前にカーブミラーがあり、その左側の踏み跡から山道に入りました。おそらく林業関係者の仕事道だと思います。

段落見出し高塚山東尾根に乗れ!

登り始めは快調でした。でも、山頂までこんな良い道が続いているでしょうか。疑問に思いながらも、もうちょっとだけ行って見ようと、沢沿いに延びるその道に引っ張られて行きました。本当は早く東尾根に乗りたいのですから、あまり深入りはできません。「火気に注意」のリスが出てきたところで、この道から離れ、尾根筋を目指して斜面に取り付きました。はじめからそうすればよかった!

斜面には、たくさんの間伐材が水平に転がっていて、ちょうど階段の土止めみたいに、好い足場になっていました。ただ細かいトゲのある植物が繁っていて、チクチクと衣服に引っかかります。かなり手間取りましたが、体力を消耗することはなく、東尾根に乗ることができました。見たところ、尾根道は結構歩かれているようです。嫌なトゲの植物もなく、スイスイ歩けました。右手から、554m峰を擁する別の尾根が迫って来ています。

東尾根の傾斜が強くなり、杉や檜の植林を登って行くと、頭に赤ペンキの塗られた、一見すると三角点のような石柱がありました。これは林野庁の境界見出標で、これより石老山の先まで点々と設置されていました。東尾根に道標は見られませんでしたが、この赤帽の石柱が道案内になるかも知れません。でも、何の境界でしょうか? と思う間もなく、ひょっこりと山頂に到着しました。

段落見出し高塚山から石老山へ、ランラン漫歩

高塚山に展望はありませんでした。三等三角点がありますが、過去にはいくらか見晴らしがあったのでしょう。ボロボロに朽ちた標識があったので、破片を集めて復元してみると、「高塚山 山頂これより先行止まり石老山へ戻り下さい」と読めました。ベンチなどないので、立ったままお茶とパンの休憩にします。堂々たる山容の石老山の横にいつもあって、近隣の山々から見るたびにちょっぴり気がかりだった高塚山。今その山頂で熱いお茶をフーフーと吹いています。

石老山に向かいます。ハイウェイのようによく整った登山道になりました。地形図にはっきり表れない、緩やかなアップダウンを何回か繰り返しつつ、時々立ち止まっては左手の富士山、南アルプス、丹沢山塊などを眺める、ランランほがらか散歩です。ヤマザクラの植わった小峰も二つほどありました。針葉樹も広葉樹も山野草もあって、四季を通じて楽しめる道なのだと思います。

高塚山からのんびり40分ほどで、石老山山頂に到着しました。先客が7名います。みんなが私を見て、あいさつするタイミングを逃しました。きょう山で初めて出会う人々です。最高点に立つ黒い立派な山頂標は、ちょうど10年前に小3の娘と来た時と変わっていません。おもてなしのように富士山の方向だけ景観伐採され、東海自然歩道の案内板に、石老山のごく簡単な説明がありました。テーブルとベンチに着き、富士山を眺めながら、二度目のお茶とパンにします。

段落見出し大明神展望台を経て下山

山頂を辞すとすぐ、意外な場所に三等三角点がありました。三角点は普通、見通しの良い地点に設置するものですが、樹木の繁り方が変化してきたのでしょう。登山道はゴツゴツした露岩の尾根だったり、植林の中を通り抜けたりと、変化があります。明るく日の差す尾根道では自ずと富士山に目が行きましたが、次第にコントラストが薄くなって行きました。他方、樹間に見え隠れする相模湖は、深い青色が美しく、もうしばらくそのままでいてくれ!と思いました。

大明神山にはベンチが1脚ありますが、先客がいたので、祠を訪ねただけで通過。そして大明神展望台に到着しました。ここは、ほぼ360度の展望がありますが、何と言っても相模湖、景信山、中央道など、まるで絵葉書のように配置された構図は、一級品だと思います。欲を言うと、中央本線を走る電車がはっきり見えれば、静止画が動画になり、童心が呼び起こされて、いつまで見ていても飽きることがないでしょう。

プレジャーフォレスト前バス停から、三ケ木経由で橋本駅に戻ろうと思っていたのですが、バスが来るまでの時間が長かったので、すぐに来た相模湖駅行きに乗りました。事前に時刻表を調べておかなかったのですが、平日の昼の便数は多くありません。せっかくなので相模湖公園で下車し、相模湖畔からもう一度石老山を眺めました。霊山のような風格のある山容が、美しい湖水と一体になっています。高塚山は慎ましく、姿を隠していました。

木の葉ライン

↓ 紙芝居



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