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高尾山・野草園

高尾山のベンチで汗を吸うスミナガシ

高尾山のスミナガシ

木製のベンチに人が落としていった汗か水をひたすら吸っています。一般に、タテハチョウの仲間は、人が近づいても逃げないことがよくあります。縄張りの主人意識が強いのかもしれません。

地図 地理院地図: 高尾山

天気 高尾山の天気: 東京都八王子市 , 高尾山


コース & タイム 鉄道駅 高尾山口駅 10:12 --- 10:40 琵琶滝 10:42 ---(6号路)--- 11:12 大山橋 11:19 --- 12:05 高尾山頂 12:35 --- 12:57 薬王院大師堂 13:05 --- 13:27 野草園 14:37 ---(1号路)--- 15:15 高尾山口駅 鉄道駅
※歩行時間には道草と写真撮影の時間が含まれています。
高尾山・野草園 たかおさん:標高 599m  単独 2010.08.05 全5時間3分  満足度:❀❀❀ ホネオレ度:

段落見出し猛暑日に低山へ

8月5日、高尾山の野草園にレンゲショウマが咲いたという記事を読んで、見に行ってきました。真夏に低山に登るには、何かこんな動機がなければなりません。

猛暑日という予報が出ていたので、涼しそうな沢沿いの6号路を取りました。午前中に山頂まで上り、1号路を下りながら薬王院大師堂の周辺と野草園でレンゲショウマを見るという計画です。朝から空気が澄んでいて、丹沢や奥多摩の山々がくっきりと見えます。もしかしたら高尾山から富士山が見られるかもしれません。

段落見出し涼しい6号路

清滝(ケーブル)駅に10時20分到着。駅の左手に稲荷山コースを分けます。夏の色濃い緑の中、杉の巨木たちの鬱蒼と聳え立つ谷間の6号路。沢に沿った道をゆっくりと登り始めると、頭上で小鳥がさえずり始めました。

見上げると、オオルリが、登山道に張り出した枝にとまって鳴いています。高尾山に来たことを祝福してくれているみたいです。カメラからの距離、約2.5m。でも暗くて、手振れしそう。フラッシュを使うと目が白く光って、可愛い写真になりません。ひじを固めて5ショットほど撮りましたが、やはりぶれていました。そろそろカメラの買い替え時かも知れません。

タマアジサイの咲く道をどんどん登って行きます。ときおりそよ風が谷を通り抜けて行きますが、無風でも暑くありません。沢の音も耳に涼しげに響いてきます。若いお母さんが、5、6歳の男の子と女の子を伴って、沢で何か生き物を探しています。石の上に二つの可愛いリュックがきちんと置かれています。いいお母さんだなあ、と思います。

段落見出し高尾山頂へ

大山橋で沢の左岸に移ったところに木のベンチがあり、スミナガシ(蝶)が何頭か来ていました。カメラを持って近づいても全く気にしない様子。見ると、ベンチの上に落ちた水滴か、もしかしたら休憩した人が落とした汗のしずくを吸っています。この蝶にとって、とても大切なものなのでしょう、カメラを超接写にしても、指を差し伸べても、吸水に余念がありません。上の写真をご覧ください。

登るほどに細くなってきた沢の上を、ヤンマが行ったり来たりしています。何ヤンマか分かりません。ところが、もう少し登ったら、すうっと飛んできて、私の足元でとまってくれました。これは、蝶、トンボ、セミなどに見られる習性のようで、「私を見て!」「お写真撮って!」と言わんばかりです。こうして至近距離からちょっと小ぶりのオニヤンマを撮影できました。

道草を食いながらの登山で、山頂到着は12時10分。木にカメラを向けている人がいたので、行って見たら、コナラの樹液に集まったオオムラサキを撮影しているところでした。カナブンとスズメバチもいます。オオムラサキは、翅がボロになったのも。さっそく私も望遠を最大にして撮影します。二人で撮影していたら、人がどんどん増えてきました。

段落見出し山頂から大師堂へ

展望台から、富士山は見えませんでした。蛭ヶ岳や丹沢山も、上の方は雲に隠れています。私は高尾山頂からくっきりした富士山を見たことがありません。あと3時間ほど早く来ていたら、富士山も南アルプスも見えていたことでしょう。

1号路を薬王院まで下り、大師堂の裏手に行きました。おお、咲いているぞ。薄紫に縁取られて、可愛い丸い花が、風鈴のようにそよ風に揺れています。ここではレンゲショウマが大切に守り育てられているようです。大師堂やお地蔵さんをバックに撮影すると、けっこう似合う感じです。

段落見出し野草園とさる園

昼下がりの野草園は、ひっそりとしていました。入園券は、「記念にください」と言ったら、切符鋏で穴を開けてくれました。入ると「レンゲショウマ(蓮華升麻)見頃です」と書かれた旗が立っています。こちらのレンゲショウマは大師堂よりも数が多く、見ごたえがあります。でもどれを撮影してよいか、分りません。御岳山で見たような初々しい無垢な花は50個に一つあるかどうかです。撮影位置、角度、明るさ、背景などの条件の良い花は、なおさらありません。

野草園には、草の名を記した札がたくさん立っています。でもどれが何なのかよく分りません。おじいさんと孫と思われる二人連れが、声を出して札を読んでいましたが、「花がなくちゃ、分らないねえ」と言っています。春に来れば、種々の花が咲いているかもしれません。ここは花園ではなく、野草園(Grass Garden)だったな。たくさんの種類の草が植えられています。わずかながら花の咲いていたフシグロセンノウ、ボタンシモツケ、ヤブミョウガなどの花を撮影しました。

併設のさる園にはニホンザルがいます。猿たちは炎暑にもかかわらず、木陰ではなく、明るいところでじっとしていました。ほとんど動かないので、見ていてあまり面白くありません。子猿だけが動き回っていましたが、熱中症にならないように願います。

段落見出し初めて1号路を下る

野草園から高尾山口駅に下るには、1号路が最短ですが、コンクリート敷きで自動車も通ります。けっこう急坂で、走って下ると危ないので、歩きます。実は、この道を下るのは、初めてです。この道を歩いても足が喜ばないので、野草園に立ち寄らない時は、他のコースを下るでしょう。

木の葉ライン

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