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小下沢じゃぶじゃぶ

小下沢じゃぶじゃぶ

小下沢でじゃぶじゃぶ歩き

小下沢の中流では、じゃぶじゃぶ歩きができます。そこには普段見ている高尾山域とは異なる風景があります。暑い夏の日のじゃぶじゃぶがお奨めですが、小学生以下は保護者同伴で。未就学児は浅いところ限定で。

バス停 京王バス: 高尾駅北口 → 日影 登山口
バス停 京王バス: 高尾駅北口 ← 梅の里入口 登山口

地図 地理院地図: 木下沢林道起点

天気 小下沢の天気: 八王子市 , 高尾山

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コース & タイム 鉄道駅 高尾駅 バス停 10:12 == 10:31 日影 10:32 --- 10:52 木下沢林道起点(入渓点)10:57 --- 13:10 ザリクボ(景信山分岐)13:40 --- 14:39 梅の里入口バス停 バス停 14:46 == 15:03 高尾駅 鉄道駅
※歩行時間には撮影の時間が多く含まれています。
小下沢 こげさわ 単独 2018.08.22 全4時間7分 満足度:❀❀❀ ホネオレ度:

8月22日(水)、高尾山麓に涼を求め、小下沢を歩いて来ました。水は清く冷たく、流れは緩やか。クモの巣はあったけど、ゴミはなし。木下沢林道起点からザリクボ(砂利窪)の木橋までなら、滝も堰堤もヤブもありません。水は深いところでも、ヘソまででした。大人が泳げるほどの大きな釜や淵こそありませんが、童心に帰ってじゃぶじゃぶ歩くには十分。水が澄んでいて、魚もよく見えました。

段落見出し 高尾駅からバスで日影へ

ダブル台風19号・20号襲来の直前、真夏らしい晴天日になりました。まだ腰が本調子ではないので、きつい登りのない低山で、しかも涼しいところはないかと考えたのですが、近場で思い着くところがありません。そこで、涼しさだけは保証付きの、小下沢に行くことにしました。ほとんど高低差がないので、腰の負担も楽でしょう。涼しい時間帯に沢に入るのはもったいないような気がしたので、遅めに家を出ました。

午前10時、高尾駅北口を出ると、小仏行きのバス乗り場に大勢が並んでいてびっくり。立って行くくらいだったら、日影まで裏高尾を歩こうと思いましたが、バスは2台出ると聞いたので、列の最後尾に並びました。私は2台目のバスの、運転席の直ぐ後ろに座れてホクホク。ついPASMOをタッチし忘れました。日影ではおよそ40人が下車しましたが、梅林方面に向かったのは、私の他にたった1人だけ。皆さん、ぞろぞろ城山に登り、かき氷を食べるのでしょうか?

日影沢の遊歩橋を少しだけ偵察し、木下沢林道に向かいました。日差しが暑いのは覚悟してきましたが、やはり猛烈に暑い! でもわずかの辛抱です。梅林のはずれ、林道起点の手前で、車で来た10数名のグループが身支度をしていました。子どもも5人ほどいます。皆さん、ヘルメットと沢支度。束ねたロープを背負った大人もいました。これからきっと、夏休みの楽しい思い出をつくるのでしょう。道端には、ハグロソウやダイコンソウが咲いていました。

段落見出し 爽快、爽快!

木下沢林道起点から沢に下りると、釣り人がいました。釣りの邪魔にならないよう、気を付けます。私は家で身支度をほとんど済ませて来たので、財布だけジップロックに入れ、軽いストレッチをしてから、すぐに水に入りました。足から脛へ、ひんやりと心地よさが伝わります。水は完璧に透明で、とてもきれい。静かに、素早く、釣り人から遠ざかり、それから手で水をすくって、思いきり顔を洗いました。爽快です。誰かに「そうかい、そうかい」と言われそう。

水かさは、2年前に来た時よりも高く、その分、歩く楽しさも増していました。滝はありませんが、数ある段差ごとに白い泡が立っています。深いところでも、せいぜいヘソまで。子どもなら胸の深さほどの流れもあるので、大人の監視下で泳げるでしょう。段差を越える箇所には必ず岩がありますが、大人が付いていれば問題なし。ただし、赤茶色の苔はやや滑りやすいので、慎重に。何かあったら、沢と並行する木下沢林道に、いつでも容易に上がれるので安心です。

白い泡の立つ段差を越えるときを除き、川底の状態を見ながら歩くことができます。岩の陰から魚影が走るのを見られるのは、一人歩きの特権かもしれません。様々な緑を成す草や苔もきれいですが、特に日が差すところでは、水が木々の緑や空の青を映して、夢のような心地です。その美しい風景を、カメラで好きなように切り取るのは、とても楽しい遊び。きょうは防水カメラを持って来ました。バシャ!バシャ!水を踏む足だけでなく、カメラの操作音も軽快です。

段落見出し 林道には夏の山野草

景信山への分岐点であるザリクボに近づくと、クモの巣が増えてきました。「すまん、すまん」と言って、クモの巣を払いながら進みます。右手に倉庫が見えてくると、すぐにザリクボの木橋。ここで沢歩きを終了します。さらに上流に進めば、もっと多いクモの巣、二つの堰堤、倒木などのチャレンジを乗り越え、楽しい小滝に行けるのですが、きょうはもう欲張りません。腰も少し疲れました。水場に備え付けのコップで、冷たい水をゴクゴク飲みます。

水場の横に、すてきなテーブルと椅子がありました。いつできたのか、まだ新しそうです。ここで靴と靴下を履き替え、行動食を摂りました。荷物を少なくするため、昼食は持っていません。見上げると、重なり合う木の葉を透過して、目を潤すような緑の光。天然のステンドグラスです。やがて景信山の方から、2人の女子大生と思しきランナーが駆け下りてきました。2人とも木橋から沢に下り、岩に腰を下ろし、靴を脱いで、気持ちよさそうに足を清流に浸しています。

ザリクボでは、ゆったりと30分ほどくつろぎました。帰路は、木下沢林道を歩き戻します。夏の山野草や蝶などを楽しみながら、時間調整も兼ね、涼しい林道で道草を食いまくりました。でも林道を抜けると、再びカンカン照り。バス停までスタコラ急ぎ、計1時間ほどで梅の里入口バス停にゴールインしました。すると、消防車がサイレンを鳴らして小仏方向に走って来たのですが、狭い道で高尾駅行きのバスと鉢合わせ。消防車が三叉路まで後退するという一幕がありました。

段落見出し いつまでもきれいに

小下沢には、ゴミの類がまったく見られませんでした。林道からゴミを投げる人がいないのでしょうか。ハイカーのモラルが良いのかも知れませんが、どなたかが清掃をしているのかも知れません。そうだとしたら、本当に感謝です。膨大な数のハイカーが訪れる高尾山ですが、その山麓に、あまり歩かれていない、その名も木陰の沢こと小下沢。子どもから熟年者まで楽しめて、アクセスの良さも抜群の小下沢が、いつまでもきれいに保たれますように。

木の葉ライン

↓ 紙芝居



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