湯ノ沢峠から米背負峠まで、山野草の花の季節を歩いてきました。
大蔵高丸とハマイバ丸とを併せて、大月市の「秀麗富嶽十二景(三番)」に選ばれています。
富士急山梨バス: 大月駅 → ハマイバ前(終点) 甲州市市民バス: 甲斐大和駅 ← 天目山温泉
地理院地図: 大蔵高丸
大蔵高丸の天気: 大月市 , 甲州市
レポ: 大谷ヶ丸 , 楢ノ木尾根
6月26日、大菩薩嶺の南方、小金沢連嶺に連なる、大蔵高丸とハマイバ丸とに登りました。大月駅前7時10分発のバスに乗ったのですが、私以外の乗客はすぐに降りてしまいました。私一人を乗せてバスは山間部に進み、「ハマイバ前」終点に7時30分到着。この「ハマイバ前」というのはハマイバ丸からはまだ遠く、何か同名の施設のことのようです。これより先、定員11名以上のバスは通行禁止ですが、この真木川林道を1時間半歩く間に、大型の生コン車が3台上って行きました。
やっと林道歩きが終わり、湯ノ沢峠への登山路が始まる分岐で、猿に出会いました。少し距離を置いてこっちをじっと見ています。大小5匹ほど見えました。猿はいいけど「熊出没注意」の標識を見ると、ちょっと心配に。登山路は笹で塞がれていて、ガサガサと藪をこいで登って行くと、露で体がびしょ濡れ。上り道半ばでロックガーデンに出ました。みずみずしい緑苔のむした地面の下をさらさらと澄んだ水が流れています。木漏れ日がキラキラして、何だか桃源郷に来たような気分がしました。
登山道を歩くこと90分で湯ノ沢峠の十字路に到着。一気に展望が開けます。眼前に白谷ノ丸、黒岳と、大菩薩嶺に連なる山並み。梅雨の合間の好天に恵まれたお花畑は、天上散歩の気分。この日は平日とあって、すれ違う人もなく、この広いお花畑を独りで歩くのがもったいないほどです。こんな道は長いほど良いのですが、あっという間に大蔵高丸に到着。ここで富士山を眺めながらゆっくりと昼食をほお張ります。次回は隣の雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)に登ろうかな、とか考えながら。
大蔵高丸から南に向かう尾根歩きも快適で楽しく、またあっという間にハマイバ丸に到着。こうして湯ノ沢峠から米背負峠(こめしょいとうげ)に至る2時間ほどの尾根歩きは、山野草の撮影でしばしば立ち止まるので、休憩を取らなくても全く疲れませんでした。
米背負峠からはせせらぎに沿って大蔵沢を下り、潜んでいた鳥たちを驚かせました。最後にまだ車両通行止めの林道を1時間歩いて午後3時ちょうど、ゴールの「やまと天目山温泉」に到着。この日、山で出会ったのは3人だけでした。
温泉では3時間用の入浴券を買って、ぬるい源泉にのんびりと浸かりました。甲斐大和駅へのバスは、楽しげなレトロ調のバスではなく、林道路線によく見られるマイクロバスでした。料金も一律300円に上がっていました。
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