JR梁川駅も無人駅です。駅前の、梁川大橋を渡って倉岳山、高畑山へと登ることができます。
立野峠、または寺下峠を越えて、バスの便の悪い秋山方面に徒歩で通じることもできます。
倉岳山と高畑山とを併せ、大月市の「秀麗富嶽十二景(九番)」に選ばれています。
地理院地図: 倉岳山
倉岳山の天気: 大月市
レポ: 秋山山稜
中央本線の鳥沢駅あたり、北と南に対峙している倉岳山と扇山は、いつか登ってみたいと思っていました。5月26日、平日の好天をとらえ、10時43分、無人の梁川駅ホームに独り降り立ちました。
桂川に架かる梁川大橋を渡ると心身が解放されるのを覚えます。100%自分だけのペースで、時にゆっくり、時に速く歩きます。また樹木、花、虫など美しいものを見れば何でも気が済むまで撮影して行きます。こうすれば疲れ切ることなく一日中歩けます。行動食の大福もちと、ボトルたっぷりのカテキン茶も今や準必需品の扱いになりました。
月夜野沢では色鮮やかなヘビイチゴ、カワトンボ、トチの巨木などに魅せられながら、ぐんぐん吸い込まれるように立野峠(たちのとうげ)まで登ってしまいました。峠からの尾根道では、景観とそよ風とをゆっくりと楽しみながら、午後1時、倉岳山頂(990m)に到着。まず富士山が見えて感激。桂川の向こうには百蔵山(ももくらやま)と扇山(おうぎやま)がどっしりと控えています。ゆっくり味わっておにぎりを食べましたが、人が来ないのでセルフタイマーで記念撮影をし、きょうのもう一つの目的地、高畑山(たかはたやま)に向かいました。
高畑山頂(982m)ではすでに富士が雲に覆われて薄くしか見えなかったのでそのまま通過。石仏から小篠貯水池までの渓流沿いの道は新緑、フィトン、冷水、鳥のさえずり、せせらぎの音などが相まって、五感に心地好く沁み込んできます。走り過ぎるにはもったいないので、ゆっくりと初夏の渓流を満喫しながら鳥沢駅まで歩きました。
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