賑わいを見せる高尾山頂ですが、見晴らしを期待するなら、空気の澄んだ季節に行かれることをお奨めします。
地理院地図: 高尾山
高尾山の天気: 東京都八王子市 , 高尾山
五月晴れのチャンスを狙って、高尾山に登りました。思い立ったら直ぐにでも登れる手軽さが、高尾山の魅力です。震災用の非常持ち出し品は準備してない怠慢の我が家ですが、ハイキング用のリュックサックの中身は常にスタンバイ状態です。
高尾山口駅を出ると、ミヤコワスレがたくさん植えてありました。もう都会のことは忘れてください、と言っているようです。青い空と初々しい緑、美味しい空気に包まれて、すでにストレスは半分以上解消した気分がします。
高尾山の登山コースはいくつかありますが、この日は遠望の利く稲荷山コースに。登り始めると直ぐにお稲荷さんの祠があります。気の毒に狐の石像が重傷を負っています。ここを過ぎると、信仰の香りの濃い場所がないので、ここで登山の安全を祈ります。さあ、軽快に登って行こう。
ホオノキの大きな葉が重なり合って、様々な緑色が逆光を通してすばらしい作品になっています。ガクウツギ、マルバウツギなどの白い花が疲れた目を癒してくれます。垂直に凛と立った杉が心を真っ直ぐに整えてくれそうに見えます。
現れた階段を上ると、あっという間に山頂に到着。いつも素通りしていたビジターセンターを、今回はじっくりと見てみます。びっくりさせられたのは、スズメバチの大きさ。間近に見ると凄い迫力です。こんなのに万一刺されでもしたら、大変なことになりそう。
山頂の大見晴台に行くと、いつもながら多くの人々で賑わっていました。富士山が見える、見えないの声が飛び交っています。富士山は残念ながら雲に隠されています。ここのパノラマで最も高く見えるのは大室山でした。
高尾山から城山に至る尾根道はとても楽しいコースです。色々な花や虫たちと出会えるのですが、この季節はキンランとギンランが人気者のようです。数が少ないので気をつけて探さないと見つかりません。私はキンランは容易に見つけましたが、ギンランは探し当てられませんでした。
城山山頂では、明るく開けた南斜面でお昼にしました。倒木にまたがっておにぎりをほお張っていると、小さな蝶がやってきます。少しだけ昼寝をして行きたい気分になりましたが、寝過ごすといけないので止めておきます。
相模湖への下山路は、しっかり整備し直されていて、小さな子供でも安心して歩けそうです。小走りに下ったら、あっけなく富士見茶屋に出てしまいました。ここからバスの便もありますが、東海自然歩道を相模湖駅まで歩きます。相模川に架かる吊り橋。花に囲まれた農家。最後まで楽しみが満載なのです。
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