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三保市民の森 (8)

2020年11月8日(日) 晩秋の午後は短い。屋外で物がよく見えるのは、4時半頃までだろう。それまでの貴重な2時間を使って、三保市民の森へショート探索を試みる。林縁に到着早々、ケンモンミドリキリガを見つけた。横浜市内では初見。羽化直後なのか、至近距離で接写しても、全く動かない。この森には長い擬木柵があり、小さな虫を探すには都合が好い。コマユバチ、クサカゲロウ幼虫など、擬木の上でわずかに動いていたのを見逃すことはなかった。日中はあまり飛ばないクロコノマチョウが、午後も遅くなると、別の蝶のように敏捷に飛ぶ。すでに葉の落ちた柿の木の、枝と枝の間をくぐり抜け、1個だけ残っていた熟柿にとまった。花や虫との出遭いは少なかったが、草木の色々な実が見られた。鳥たちはこれらの実を食べないのだろうか? 帰り道は薄暗くなったが、夕暮れ空のあかね雲と、サルスベリの紅葉との取り合わせがきれいだった。



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