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金時山

金時山から望む、赤い肌の富士山

"天下の秀峰" 金時山から望む富士山

金時山は、箱根外輪山の最高峰です。幼少時の坂田公時こと、金太郎が熊や猪などの獣たちと遊んで育ったという『足柄山』の最高峰でもあります。

バス停 小田急箱根高速バス → 金時登山口(箱根桃源台行き)登山口

地図 地理院地図: 金時山

天気 金時山の天気: 箱根町 , 金時山

富士 富士箱根トレイル情報(小山町サイト)


コース & タイム バス停 東名 == 9:03 金時登山口バス停 9:04 --- 9:39 矢倉沢峠 9:39 --- 10:37 金時山 10:58 --- 11:37 乙女峠 11:55 --- 12:30 乙女口バス停 12:30 --- 12:43 公時神社 13:00 --- 14:21 宮城野バス停 バス停 14:28 == 14:35 宮ノ下駅 鉄道駅
※歩行時間には道草と写真撮影の時間が含まれています。
金時山 きんときやま:標高 1213m 単独  2011.10.27 全5時間17分 満足度:❀❀❀ ホネオレ度:❢❢

10月27日、日本列島全体が高気圧に覆われた日、箱根の金時山に行ってきました。終日穏かで爽やかな空気に満たされ、心身ともに軽快に秋の箱根を歩くことができました。

段落見出し箱根高速バスを利用

往路は、三年前に明神ヶ岳に登ったとき以来の小田急箱根高速バスです。朝一番のバスだったのですが、金時登山口で下車したときは、既に午前9時を回っていました。バス停のある国道138号はビュンビュンと車が飛ばしてきて、ちょっと落ち着かない雰囲気。体操をするような広い場所もないので、登山道入口まで行ってから準備運動をすることにします。別荘や研修所風の建物が立ち並ぶ小道をゆっくりと上って行くと、タマアジサイがまだきれいに咲いていました。

登山道起点でリュックを下ろし、ラジオ体操第一で骨格を整え、ゆっくりと登山道に入ります。三年前にはありませんでしたが、起点から50mごとに番号の付いた小さな白札がありました。これにより、道なりに何メートル歩いたかがよく分かります。

段落見出し展望たっぷり登山道

矢倉沢峠で右に明神ヶ岳への道を分けます。ここから人の背丈ほどもあるハコネダケの中を歩くのですが、樹木がほとんどないので素晴しい展望が楽しめそう。早くも心が弾んできました。登山道の脇では、リンドウの花が、その先端をわずかに開き始めています。

矢倉沢峠から10分ほど登ると、大きな岩がありました。上部が平らで、食事や昼寝にもよさそうですが、この時間帯はもっぱら展望台です。どっしり座った神山の中腹あたりから立ち上る白煙は大涌谷。その右手に広々と、緑の人工庭園のような仙石原は箱庭みたいです。

この明るい登山道は、夏場には厳しいことでしょう。でも今は秋。日ざしは穏かで空気は爽やかです。軽い足でさらに登って行くと、フジアザミが咲き残っていました。花の色はすっかり褪せていますが、老貴婦人のような品位を持って、花茎をきりっと立てている姿が好ましく思えます。リンドウの花も次から次へと開いてきました。行く手には雲ひとつない真っ青な空。金太郎の力こぶのようにぽっこり金時山。

背後から熊鈴を鳴らしながらトレイルランニングの男性が登ってきました。すごいスピードで登ってきます。追い抜かれる時に、「走るのですか?」と声をかけたら、「はい、これでも走っているつもりですが…」とのこと。失礼いたしました。

段落見出しマサカリ担いで

小さなトンネル状の茂みを抜けると、山頂でした。ここで初めて富士山が見えます。その大きいこと、美しいこと、裾野の広がり、何ひとつ立ちはだかるものもなく、透明な空気さえそこにはないかのように、すっきりと座っています。「ああ、きょうはここに来れて、本当に良かった!」と思いました。「天下の秀峰 金時山」と書いてありますが、この瞬間、異議はありません。

この山頂に立って富士山を愛でたら、次にすることは記念撮影です。年配の方から「証拠写真をお願いしたいのですが」と頼まれました。ほい、来たと、アングルを変えていくつも撮ってあげます。私もできるだけ立派なカメラを持っている人を見つけ、自分のカメラを渡して撮影をお願いします。「天下の秀峰」と書かれた横に作り物のマサカリがあったので、これを担いで撮ってもらいました。

好奇心で「金時娘の茶屋」に入り、お土産のTシャツなどを見ていたら、女主人らしいおばあさんが、「そんなところでキョロキョロしていないで登山者名簿に記帳して行きなさい」と言われました。きっと、この方が金時娘なのでしょう。いつまでも元気でいて欲しく思います。

石の祠の近くの道標に、「富士箱根トレイル」のマークが打ち付けてありました。ここから足柄峠を経て、駿河小山駅に至るコースは何と、「キングストレイル」と名付けられています。

段落見出し乙女峠を経て宮城野へ

下りは乙女峠を経由して、「乙女口」バス停に出ました。次のバス停まで歩いて公時神社(きんときじんじゃ)に行き、改めて金時山を見上げます。ひっそりした境内で、陽を受けて温まった庭石に腰を下ろし、ゆっくりとお昼にしました。

バスが来るまで時間があったので、仙石バス停まで歩きました。バス停にして3区間です。これだけでは何だかあっけないような気がしたので、そのまま国道138号をのんびりと歩いて見ます。今まで何度も車で通過した道ですが、初めて歩いてみると、歩行者レーンの全く無い区間が長く、ハイカー向きではありません。俵石から碓氷洞門あたりまで、早川沿いに遊歩道があれば楽しそうです。

宮城野まで来たら、明星ヶ岳と明神ヶ岳とがきれいに見えました。でもアスファルトの道を歩いて来た足は重くなっています。折りよくバスが横で止まってくれたので乗り込み、宮ノ下で降りて登山電車に乗りました。箱根湯本で小田急電車に乗り換えたら、後は眠ったこと以外に覚えていることがありません。

次回は富士山が雪化粧をしたとき、「キングストレイル」を歩いてみようと思います。

木の葉ライン

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