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寺家(じけ)の里山 (1)

2020年6月23日(火) 曇りのち晴れ。冷たい飲みものを携え、横浜市青葉区の寺家町に行き、虫を探して来た。「寺家ふるさと村」の水田の周辺と里山の広葉樹林は、ただ散歩するだけでも気が晴れそうなオアシス村。加えて、花や虫を探して彷徨えば、手っ取り早く童心に帰れる、動植物のミニ楽園と言えそうだ。東急田園都市線青葉台駅から [青30] 系統、寺家町行のバスに乗り、「四季の家」で下車。一つ手前の「鴨志田団地」で降りても、一つ先の「寺家ふるさと村」で降りても大した違いはない。眼前の水田をほどよい風が走り、青々とした早苗を撫でて行く。この谷戸田は緑濃い里山に護られるようにして、少し曲がりながら南方へと伸びている。藁ぶき屋根の家屋こそ見当たらないが、私の専らの関心は里山である。足の向くままに歩き回って、様々な虫たちと出遭った。広葉樹林には、樹液を出す木が多くある。今はサトキマダラヒカゲが集まっているが、そのうち多種の蝶や甲虫類も集まるのではないか。ラミーカミキリの好むカラムシの小群落、蝶や蜂の集うオカトラノオの群生地などは、意図的に保存されているのだろう。ため池や湿地は、トンボやホタルを豊かに育む環境を保っていそうだ。今回は寺家ふるさと村だけを歩いたが、これと切れ目なく接合する三輪(東京都町田市)の里山と組み合わせれば、さらに奥行きの深い探訪を楽しめるかもしれない。



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