2023年7月21日(金) ◆午前5時、窓のカーテンを開けたら、盛夏を想わせる真っ青な空。「梅雨が明けた!」(実際はまだなのだが)と思った。そして「山に行きたい!」と。◆きょう山に行く準備はしてない。とりあえず朝の仕事を片付けると、心の向くままに四季の森に向かった。先回から5日しか経っていないが、心の声に従うのが最善の選択。◆老兵たちと出遭う。カラスアゲハ、タマムシ、モンキアゲハなど。かの大きな蝶は、翅がボロボロでも、現役と同様、ダイナミックに飛ぶ。そのボロ翅には物語がある。心で拍手を送った。◆産卵行動中のアカボシゴマダラに遭遇。俗に「完品」と呼ばれる、きれいで大きなメスだ。エノキの繁みにためらうことなく潜り込み、力を込めて卵を産み付ける。これを繰り返すと、やがて翅がボロボロになる。間近に私が観察していることも、多少は気になるだろうに。◆午後2時、まさかの遭遇は、まもなく羽化を完了しようとするニイニイゼミ。まだ体の各部に白っぽさが残るが、翅は完全に伸びきっている。「短い命だ。婚活がんばれよ」とエールを送った。