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相模湖から城山・高尾山

高尾山は人が多すぎて座る場所がないほど

高尾山で紅葉狩りをする人々

高尾山は大部分が杉に覆われ、紅葉のスポットは、ケーブルカーの駅、山頂、薬王院など、ごく限られています。紅葉シーズンの土休日には、そのわずかな紅葉に惹きつけられ、凄まじい数の人々が訪れます。畏るべし、高尾山!

地図 地理院地図: 小仏城山

天気 小仏城山の天気: 相模原市緑区 , 相模湖 , 八王子市 , 高尾山


コース 鉄道駅 JR相模湖駅 8:20 ---(東海自然歩道)--- 9:03 弁天橋 9:16 --- 9:30 富士見茶屋 9:45 --- 11:05 小仏城山 11:55 --- 12:11 一丁平 12:22 --- 12:45 もみじ平 12:55 --- 13:07 高尾山 13:13 --- 13:29 薬王院 13:39 ---(1号路)--- 15:02 高尾山口駅 鉄道駅
※歩行時間には小休止の時間が含まれています。
小仏城山・高尾山 こぼとけしろやま:標高 670m、たかおさん 599m グループ 2011.11.26  全 6時間42分
満足度:
❀❀❀  ホネオレ度:

11月27日、親しい山の友たちと共に、相模湖から小仏城山を経て、高尾山まで歩いてきました。晴天に恵まれた紅葉日和の土曜日とあって、紅葉狩りは十分に楽しめたのですが、高尾山に近づくほどに…人、人、人が…。

段落見出し相模湖駅から弁天橋へ

JR相模湖駅、午前8時15分。親子2組、夫婦2組を含む男女13名が元気よく集合。簡単なコース説明をして、相模湖大橋に向かいました。これより高尾口駅まで東海自然歩道を歩きます。空は晴れて風もごく穏か。理想的なハイキング日和です。

相模湖大橋の先で、農道のような道に入ります。農家の私道かもしれないような畑道ですが、ちゃんと道標があります。畑を見ながら茶の木やサトイモなどを子供たちに教えてあげます。男の子が、「あ、ハクセキレイかな?」「あ、ヒヨドリだ、3羽いる!」などと嬉しそう。「目がいいんだな」と私。

津久井養護学校の脇の坂道を下って行くと、公衆トイレがあり、その下に赤い弁天橋が見えます。相模川を越える弁天橋は、吊橋の形をしていますが、がっちりしていて、歩いても揺れません。この橋の上から、相模川の上流を眺めても、下流を眺めても、四季それぞれに絵のような風景が見られます。きょうの山々の紅葉は、今ひとつぱっとしませんが、みんな喜んでくれているのを見て、一安心しました。

段落見出し富士見茶屋へ

弁天橋を渡り終えると、おじいさんの住んでいる小屋があります。一見ものすごいボロ小屋で、感動しそうになるのですが、よく見ると、電気洗濯機、冷蔵庫、炊飯器など、文明の利器がちゃんとそろっています。毛並みの良い虎猫、可愛らしい子猫、愛らしい烏骨鶏なども住んでいます。おじいさんはたいてい無口なのですが、雄鶏が盛んに時を作って、私たちが来たのを喜んでいるみたいにも見えます。

小屋の横の小道を上ると、千木良(ちぎら)の集落です。ここまでは相模湖駅からバスで来ることもできます。国道20号を横断して山裾に向かうと、城山を示す道標があり、富士見茶屋に至ります。茶屋の氷旗(かき氷の小旗)が風に揺れているのが見えました。

富士見茶屋の前でラジオ体操第一の短縮版を行い、骨格を整えて登山道に入ります。左下に墓地が透けて見える竹林は以前のままですが、それから城山の頂上までは、道がとてもよく整備されていました。幅が広げられ、しっかりした土止めが打たれ、緩やかなジグザグ道が切られ、登山道というより、遊歩道という趣です。何年か前までは、雨後の下りなど直滑降しやすく、特に子供には歩きにくい道でした。

段落見出し小仏城山へ

ところで、高尾山とその周辺では杉の植林が盛んに行われ、山全体が紅葉や黄葉に覆われることはありません。もちろん、山道を歩けば、ここかしこに落葉樹の紅葉や黄葉が見られます。今年の秋は、一気に涼しくならなかったせいか、遠目に見る山は、あまり鮮やかに色付かなかったようです。でもこの日、山に入り、間近に見たり、逆光で見たりする中で、とても美しい色を見つけることができました。

まだ紅葉化が進行中で、緑、黄緑、黄、橙、赤などさまざまな色の葉が織り交ぜになっているところなど、本当にすてきです。また順光では葉の表面の色が見えるのですが、逆光では「手のひらを太陽に」の歌のように、葉の中身の色まで見えるのです。山には、大きく受け止めるマクロな魅力(たとえば雄大な山容や景観)も、近くで味わうミクロな魅力(たとえばきれいな植物や虫)もあります。紅葉も同じです。

おしゃべりしながら登って行くうち、ほとんど足腰が疲れることもなく、城山に到着しました。11時を少し回ったところです。山頂の南斜面が明るく開け、たくさんの人々が食事や昼寝やおしゃべりを楽しんでいました。私たちも地面に腰を下ろし、お昼にします。丹沢と相模湖とを眺めながらのお昼。何と、パーティーの中に大きな魔法瓶を背負ってきた方がいて、熱いコーヒーを全員に振舞ってくれました。砂糖がやや濃い目で、山では元気が出ます。

段落見出しもみじ平へ

楽しい昼食が終わって、次の目的地である高尾山に向かいました。その前に城山山頂でトイレを済ませたのですが、これが大正解だったことを後ほど知ることになります。ここから高尾山までは、きつい登りや下りのない散策路のような道が続きます。全員が足取りも軽く、モミジやカエデの散在する桜並木(もちろん花の季節ではありません)を進んで行きます。このあたり、すれ違う人には、まだ「こんにちは」と声を掛けていました。

一丁平では、すでに多くの人々が憩っていました。展望台に立つと、富士山こそ雲に隠れていましたが、大室山から蛭ヶ岳、三ノ塔、大山まで、おなじみ丹沢のパノラマです。空を見上げると、飛行機が真っ青な空に白線を引いていました。

その先、さらに人が増えて行き、もみじ平ではもうほとんど腰を下ろすところがありませんでした。でも高尾山頂はなお混雑していることを予想して、茶店もあるもみじ平で一休み。高尾山頂は素通りすることにします。もみじ平のトイレには長い行列ができていました。

段落見出しお疲れ様!

さて、きょう最後の登りにかかります。もみじ平より高尾山頂まで、ほんの一息です。もう行き交う人々の挨拶を交わす声は聞かれません。山頂からあふれ出たらしい人々が登山道の脇で食事をしています。そして案の定、山頂は、渋谷や秋葉原の歩行者天国を思わせるすごい人出。人海の流れに身を任せて、ゆっくりと前進して行くしかありませんでした。

山頂からは、1号路を下りました。薬王院の紅葉を見たかったからです。しかし境内は通路が狭く、下りの私たちはあまり滞ることなく進めるのですが、登りの人々は大渋滞になっていました。それでも誰ひとり人を押しのけたりすることもなく、平和な顔で静かに歩いて行く様は、優等生そのもの! 他方、紅葉は大したことがありませんでした。

午後3時過ぎ、高尾山口駅に到着。口々に「お疲れ様!」と言って解散。電車は先頭の車両に乗ったら、十分に空いていました。座席に腰を下ろし、靴紐を緩め、残った紅茶を飲み干します。最後に、全員が無事に帰宅してくれることを祈りました。

木の葉ライン

↓ 紙芝居

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