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追分市民の森 (1)

2020年3月16日(月) 追分市民の森に、菜の花を見に行こうと思い立った。自転車でも行ける距離だが、道を覚えるためバスに乗った。若葉台中央で三ツ境駅行きに乗り換え、西武病院前で下車。病院のフルネームは「聖マリアンナ医科大学横浜市西武病院」だ。来た道を少し戻ると、追分市民の森の入口は直ぐだった。その名の通り、森林である。林床に届く木漏れ日に、大小のシダ類が目立つ。まず「花畑」に向かう。道標が「矢指(やさし)市民の森」を指す方向に進むと、樹間に鮮やかな黄色の空間が目に入った。足が速まる。菜の花がぷ~んと匂う。長い谷戸の奥まで黄一色。すでに頂花まで咲き上がり、蕾は残り少ない。青空が小さくなってきた。太陽が隠れないうちにと、急ぎ足でハナモモの咲くトンボ池に行く。しかし、全天がみるみる雨雲に覆われてしまった。雷鳴も聞こえる。雨が落ち始めた。雨具を持っていなかったので、森に逃げこむ。白い粒が降り始めた。霰(あられ)だ。小降りになるのを待って、ドウダンツツジを見に行く。横浜市旭区の花だそうだ。今は花期ではないが、ちょっと広めの畑いっぱいに、低く仕立てられたツツジが整然と植えられていた。雨がすっかり上がった。みるみる青空が広がる。明るい光が森を包んだ。木漏れ日が美しい。ベートーベンの「田園」第4楽章~第5楽章のような展開である。いい思い出になった。 ❀❀❀



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