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新治市民の森 (53)

2020年5月22日(金) 終日曇天。明日の午後になれば、久々に青空が見れると言うが、足が勝手に市民の森へと向かう。虫探し、花探しで成果がなくてもかまわない。それはそれで知識が増えるし、何より心が晴れる。コロナ感染予防と引き換えに失いかねないものがあることを、この頃になって徐々に実感し始めたのだ。そう思いながら市民の森に着いたら、何と、どこもかしこも虫だらけ。よい意味で予想が外れた。幼虫は成長のため、成虫は繁殖のため、雨上がりの曇天下で休むことなく活動している。当り前だが、これまでに出遭った種より、未遭遇の種の方が圧倒的に多いことを、実態で思い知らされた。自然と触れ合って得られる喜びは、尽きることがない。ルリタテハの幼虫たちの多くが、怪物のように大きくなった。その傍らには、チビちゃんたちもいる。ウラナミアカシジミは、今季初見。これからの2~3週間は、ゼフィルスとの出遭いが楽しみだ。ヒメウラナミジャノメの後翅に左右対称の大きなビークマークを見た。鳥のくちばしに咬まれた跡である。飛翔にはハンディとなるだろうが、大きな天敵から逃げ切った小さな生命に感動を覚えた。


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