清里の町から登った飯盛山は、八ヶ岳を間近に眺められるトレッキングコース。権現岳の肩に月が掛かっていました。
飯盛山は、茶碗にご飯をふっくらと盛った形をしています。手軽に登れて、「山欲」がよく満たされるのは、八ヶ岳の眺望に負うところが大です。
中央自動車道: 須玉IC → (国道141号) → 清里
地理院地図: 飯盛山
飯盛山の天気: 長野県南佐久郡南牧村
10月18日、山の仲間たちと飯盛山に登りました。快晴に恵まれ、素晴らしい眺望と、快適な山歩きを楽しんできました。
清里駅近くの駐車場を午前7時30分に出発。ファッションの街を通り抜けて、国道141号を横断します。林道から少し千ヶ滝に寄り道し、登山道に入ります。八ヶ岳にかかっていた白い月が山陰に隠れました。
ゆるやかな登山道に入ると、いくつものパーティーと抜きつ抜かれつです。みんな会話がはずんでいます。高原の秋の爽やかな空気が肺に心地好く感じます。少し開けた場所で休憩したら、あちこちにヤスデが蠢(うごめ)いていました。
「飯盛山ハイキングMAP」の案内板から展望が大きく開きます。登山道わきにマメナシのような野生の梨の木が直径1〜2cmの実を落としています。ここは長野県ですが、山梨県にはたくさんあるのかも知れません。
公園のようによく整備された登山路を軽快に登って行くと、右手前方に飯盛山頂が見えてきました。本当に山盛りご飯のような形をしています。リンドウ、マツムシソウ、ススキなど、秋のお膳立ても完璧です。
10時15分、山頂に到着。改めて周辺の山々を見渡します。360度の大パノラマですが、圧巻は何と言っても八ヶ岳です。柔らかい曲線の飯盛山と対照的に、赤岳を中心に荒削りの岩峰を連ねたヤツらが「お出で、お出で」と招いています。何だか体の血が騒ぎ始めた模様です。(この日一緒に登った仲間たちは、後に赤岳に登ることになります。)
復路はそのまま往路を戻りました。下山後の定番、この日の温泉は「天女の湯」です。汗を洗い流し、足腰の疲れをほぐし、着替えをし、爽やかな心と体で帰宅しました。
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