行者岳から政次郎の頭に至る途中のやせ尾根です。子供がもっと小さかったときは、這って渡りました。
政次郎尾根を降りると、丹沢の魅力である美しい渓流が待っています。
神奈中バス: 秦野駅 → ヤビツ峠(終点) 神奈中バス: 渋沢駅 ← 大倉
地理院地図: 政次郎ノ頭
丹沢表尾根の天気: 神奈川県秦野市 , ヤビツ峠 , 大倉
レポ: 丹沢表尾根 , 三ノ塔
学校の夏休みも終盤になった8月21日、丹沢表尾根を歩いてきました。わが娘(小6)と友人の息子(小4)を連れての3名編成です。残暑厳しい中での山歩き、子供たちの様子を見ながら、現場で下山路を決めることにします。幸い、表尾根は各ピークからのエスケープルートに恵まれています。
ヤビツ峠までバスに乗る場合、大人は「丹沢・大山フリーパスB」で、小人は現金で休日片道50円というのが得です。
ヤビツ峠でバスを降りたら、大きなトイレで用を足しました。軽くストレッチをしてから、富士見山荘に向かって、舗装された林道を下ります。富士見山荘前にもトイレがあり、特に女の子にとっては貴重な場所です。
一ノ塔はどこかな、などと言いながら、ニノ塔に向かって登り始めます。次第に筋肉の動きが良くなり、軽快に登って行きます。樹林帯を抜けると急に眺望が開けますが、ぐっと暑くなりました。もちろん水はリュックにたっぷりと入っています。背後の大山にはガスがかかっています。
荒れたジグザグ道を我慢強く登り、ニノ塔に到着。まだ疲れは感じられません。お菓子とお茶を少しお腹に入れて、三ノ塔に向かいます。
三ノ塔に着くと、まず弁当のおにぎりを口に。次に山頂の道標に手を掛けてジャンプ、ジャンプ。これは記念行事のようなもので、三ノ塔に登った喜びを体に覚えさせます。
晴れた日に三ノ塔から見渡す表尾根は感動ものですが、あいにくガスがかかって烏尾山が薄くしか見えませんでした。ここからの下りは少しザレていて、慎重を要します。お地蔵さんの頭を撫で、子供たちを見守ってくれるように頼みます。
行者岳に着いた時、子供たちは疲れを顔に表していました。この先、鎖場があり、シャキッとしてもらわねばなりません。でも心配をよそに、鎖場では生き生きとした表情で山を楽しんでくれました。
政次郎の頭手前の鞍部には、細くやせた尾根があります。鎖もついていて、特に危険はないのですが、深い谷を覗くと恐怖感に襲われる子もいるようです。二人の子供たちも、木橋の半ばまでは歩いてきたのですが、やがてへっぴり腰になり、最後は這って渡りました。
政次郎の頭でしばらく休憩し、政次郎尾根を下りることにしました。本谷沢との出合で心身をリフレッシュさせられるでしょう。
政次郎尾根は大倉尾根のように荒れていないので、楽に歩けます。しかも短いので、あっという間に仲小屋山荘に到着。ここでゆっくりと休憩し、子供たちに遊ばせます。実はこの先、長い林道歩きが待っています。
大倉への林道歩きは本当に長い。子供たちは飽きてしまい、「疲れたよう」「あと何分?」などとひっきりなしに尋ねてきます。私は少し短めの時間を答えるのですが、やがてばれて、信用されなくなります。それでも竜神の泉では、一時的に元気になってくれました。
やっと風の吊り橋に着いた時は、本当に嬉しくなりました。子供たちもご機嫌顔です。河川敷の白いふわふわの上で遊びたいなどと言います。本当は大して疲れてなんかいないのです。
頑張って歩いた褒美として、「弘法の里湯」に向かうことに。もう子供たちは、湯上りのアイスクリームを楽しみにしています。
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